2022年2月10日の大阪市会本会議では、自民党会派が提案した「IR誘致の賛否を問う住民投票条例」が審議された。

自民党は国政レベルの方針ではIR自体には賛成だとしているが、大阪市に誘致するとなると夢洲の整備や土壌改良などに莫大な費用がかかることや、市民世論も二分されていることなどから、まずは市民の世論を調査したいという趣旨で「諮問型」の住民投票条例を提案した。

この条例については、自民会派と、自民党一部議員と無所属議員の合同会派「自民・くらし」、および共産党が賛成する討論をおこなった。

しかし維新と公明党が反対し、廃案になった。公明党は討論には立たなかったという。

山中智子大阪市議(共産党)がこれに関してフェイスブックで書き込み、その内容のスクリーンショットがツイッターで拡散されている。

山中市議FB(2022年2月10日)

市長の議場での態度

山中市議はFBの後半で、松井大阪市長の議場内での態度について指摘している。

松井市長は、議会質問に立つ議員に対して、議員が会釈をするが、維新議員には会釈を返しても、維新以外の政党の議員はガン無視、質問中にはヤジを飛ばすなどしているという。

そのことについて触れていることが拡散されている。

たつみコータロー前参議院議員がFBの内容を拡散したツイッターに反応して書き込んだ。

2014年の「若造」事件をねじ曲げて持ち出す維新市議

それに対して、維新市議の還流スターが見当外れの噛みつき方。

飯田哲史ツイッター2022/2/11

やっぱりこの人見当外れ。

2014年の「若造」事件のことを指していると思われるが、事実関係をねじ曲げている。

2014年5月14日の大阪市会本会議。共産党・北山良三大阪市議の代表質問中、橋下徹大阪市長が突然、議場では実名を名指ししなかったものの「共産党に若造議員が一人いて、議場でにらんできたり、エヘラエヘラと人を小馬鹿にしたような笑い顔をしたり、ブツブツ言ったりする」「その若造の教育をしてもらわない限りは、非礼な態度で返させてもらいたい」などと攻撃しだし、答弁を拒否するような対応に終始した。北山市議は議場では橋下の態度をスルーして質問予定項目に淡々と対応していたものの、議事進行が不可能だと判断した議長が議事を中断する騒ぎとなった。

休憩中の協議の中で「若造」が誰を指していたのかは特定されたが、当該議員がヤジを飛ばすなどの行為はなかったと指摘された。

議長からの議事再開への協力を求められ、共産党議員団が調整を受け入れて議事再開に至った経過だということ。共産党は強硬な態度を取る選択肢もあったのだろうが、議事進行を優先して柔軟に対応した様子。

還流スターの主張している中身と、実際の事実経過は全く異なっている。8年近く経っているから忘れているだろうと高をくくっているのかもしれないが、実際の経過については記録に残っている。